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北股岳よりの主稜線に飛び出す |
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5月4日 扇ノ地神山頂から入門内沢へ |
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フラットで適度なザラメ雪は快適そのもの |
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高度差800mを豪快に滑り込んで登り返し |
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日帰りでやってきた団体さんを追い抜く |
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北股岳への主稜線の雪庇には大きなクラックが・・・ |
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稜線に戻ってみると風が強まり、小屋に入ってしまうとサボリ気味になってしまうので、岩陰で一休みした後北股岳へ直行する。北股岳にいたる稜線上の雪庇は例年より小さいが、北股岳への登り斜面にはパックリ大きく口を空けたクラックが走る。北股岳直下の切れ落ちた北股沢の急斜面は見応えが有るが、今シーズンは誰もトレースした様子は無く、北股沢右斜面にのみトラックが一本刻まれていた。 北股沢の上部には一本のクラックが見られ、雪が少なく左叉の幅は狭くて岩が露出し、今シーズンはちょっとリスキーに見える。
財布沢へのコースは西に尾根を辿っていったん下降し、広い斜面を右に下降してルンゼを目掛けて滑り込む。東面と比べると雪は少ないが、特にクラックも見当たらず快適そのもので一気に降りて行く。ルンゼの中間部でデブリが出てきたが上部からクリアーし、落石、ブロックの無いフラット斜面を降りて本流に入る。コースは急斜面が出て来て変化が有り、予想以上に楽しいコースだった。最後は1145m地点の左俣合流地点で打ち止めとし、狭いルンゼの入り口から門内岳を目掛けて登り返す。2本目の登り返しとなると流石にお疲れモードとなるが、比較的傾斜が緩いのでノンストップで門内小屋に入る。
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北股沢左俣の斜面は挑戦的な雰囲気 |
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北股岳の山頂から財布沢右俣へ
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尾根筋から右俣の斜面へ |
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明るく開けた広い斜面を下降 |
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フラット斜面は何処までも快適 |
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最後は財布沢左俣を詰めて門内岳へ登り返し |
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門内小屋にデポした荷物を回収し、梅花皮小屋を目指して出発すると多くの登山者・山スキーヤーと出会う。同じコースの2度目となると疲れるもので、軽量化してきたはずのザックも方に食い込む。ようやく辿りついた山頂で出てきた缶ビールの味は格別で、視界が効いた遥か遠い本山・御西岳・大日岳を眺める。意外と主稜線上は雪が多く、梅花皮岳から御西岳・本山方面はスキーの使えるコースにも見える。
梅花皮岳からシールをつけっぱなしで下降して小屋に到着すると、そこには1日遅れて石転び沢を上がって来た千田君の姿があった。1泊2日分の荷物・缶ビール等を持ち、飯豊山荘から4時間で上がって来たと言うから驚いてしまう。既に北股沢右斜面と洗濯沢を滑り終えてまだ余裕の様子。まだ物足りなさそうな様子だったが、我々は早速宴会に引きずり込んで何時もの調子で盛り上がってしまう。しかし困ったことに酒が足りない。
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北股沢左俣の斜面にはクラックが見える |
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最後は北股岳の斜面を滑り込んで梅花皮小屋に到着 |
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【5月5日】
今日の予定は4人で滝沢〜赤岳沢〜大日岳方面だったが、起きてみると外は風が強まって視界が効かない。それでも時間がたてば何とかなるだろうと楽観して小屋を出発し、強風で殆ど視界の無い烏帽子岳の山頂に立つ。おそらく秋田沖辺りに低気圧が発生したのか、この状態ではまったくスキーにならず様子見とする。しかし待てば待つほど視界は効かなくなり、結局2時間ツェルトを被って待機したが諦め、スゴスゴと梅花皮小屋に戻る羽目となってしまう。
ここまで来て大日岳方面を諦めるのは辛いところで、何か宿題を残してきてしまった様でスッキリしない。今の実力では梅花皮小屋ベースで無いと大日方面は厳しく、来年も飯豊のスケジュールを外す事は出来ない様だ。小屋で一休みの後はお楽しみの石転び沢となり、視界不良でも何の不安も無く急斜面に飛び込んで行く。上部のフラットな快適斜面をどんどん下り、400m程下ると視界が開けてくる。しかし中間部くらいから本流を埋めるデブリが多くなり、右岸のフラットな斜面を拾いながらの下降が続く。4月に降った雪が最近の気温上昇で雪崩れ、沢全体に広がって荒れているように思えた。この様な状況は最近珍しく、今後石転び沢を目的に来るスキーヤーは少し落胆するだろう。
雪渓終了点の竹地原でスキーを外し、邪魔な枝に難儀しながら雪の少ない登山道をトボトボ歩き、12:45AMには早々と飯豊山荘に到着。それでもこんなに楽勝なシーズンは珍しく、まだ雪の有る時期の再訪問がベストかな等と思った。
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最後梅花皮小屋からの大日岳北面(飯豊川流域) |
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5月5日 烏帽子岳の山頂で天気待ち |
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石転び沢の上半部は実に快適な斜面 |
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下部は広大なデブリで埋め尽くされている |
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テレマーカーもデブリ斜面には難儀 |
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カタクリ |