月山 志津〜姥沢〜石跳川 2008.03
四谷川方面の斜面を遊んでみる
山 域 |
月山 姥沢周辺 (1285m) |
山行日時 |
2008年3月2日(日) |
天 候 |
曇り |
メンバー |
木村 坂野 |
行 程 |
志津8:13〜1021m地点9:30〜姥沢上部11:47〜ネイチャーセンター12:10〜志津12:27 気温 0〜6℃ GPS積算距離 10.5km |
何となく近くてお手軽な月山詣での多い今年だが、この時期山頂を目指すとなるとそう簡単ではない。この時期ここを訪れる人はご存知のとうり悪天候が当たり前で、森林限界下で遊んで帰るというパターンが続く。しかし、特に山頂に関心のないスキーヤーは別だろうが、山屋としては何かストレスの溜まる日々でもある。
しかしせっかく意気込んだ計画も途中から危うくなり、翌朝は大幅なタイムオーバーで出発が遅れ、全てを悪天候の性にしてあっさりギブアップし、結果はお気軽な散策ムードの1日となる。たまにはこんな事も当然有りで、のんびりムードの散策だって悪くはない。ただ、こんな中、突然現れた観光ツアーのスノーキャット(圧雪車を改造して10人乗り仕様)の登場は以外で、厳冬期の静かな月山には何か違和感を感じた。
|
【概要】
西川道の駅で何時もの調子で宴会を始めると寝たのは未明となり、目を覚ました頃には6:00AMをとっくに過ぎていた。青空が顔を出して晴天の雰囲気なのだが、「ああ、やってしまったか!」という後悔の朝。駐車場の除雪車に追い立てられる様にして退散し、志津の駐車場で身支度を整えてようやく出発する。
ちょっと欲張った今日の予定ははすっかり諦め、志津駐車場の対岸の尾根を目指して姥沢を目指し、かつてのクラシックコースに取り付いてみる。このコースにはツアー標識もある様だが、今となってはすっかり廃れてしまい、殆ど訪れる人はいない様だ。しかし、スキー場跡地から広いカラマツ林に向けては、なぜか今日運転されたばかりのスノーキャットのトレースが続いている。
|
|
|
スキー場と錯覚しそうな尾根 |
|
2次林の広い尾根を進んで行く |
|
|
|
|
|
3月となると流石に気温はも上がって出発点でも0℃を上回るが、尾根上になると風が強まって体感温度は下がり、春への過渡期の様子が良く窺がえる。今日の目的は東側の四谷川源頭の様子を見る事で、月山山頂方面の尾根筋や沢筋を確認し、スキーコースになりそうな所を物色する。しかし、谷底はV字模様で通過はいやらしく、四谷川の水量も多そうで徒渉となると難儀な様子。肝心の月山山頂方面は厚い雪雲に覆われ、全体の様子は結局解らずじまいに終わった。
|
|
|
赤見堂岳 石見堂岳方面
|
|
四谷川方面の斜面を遊んでてみる |
|
|
|
|
|
|
月山の南尾根 |
|
四谷川の左俣 |
|
|
|
そんな時に下から上がってきたのがスノーキャットで、姥沢方面に向かって行くとしばらくして降りてきた。我々の前で停車したので話を聞くと、有志で会社を立ち上げた模様で、志津から姥沢小屋まで半年掛けて県の許可を取り付け、2月から営業運転を始めたばかりだと言う。今日のお客さんは地元テレマークスキースクールの10名で、姥沢から少し上がって石跳川を下降する様子だった。なおこの運転手の方も地元のスキーヤーで、4月頃には四谷川流域も全てトレースしているらしく、アプローチルートや下降ルートなどは熟知している様だった。
結局風が強まって来て姥ヶ岳の山頂も姿を見せず、姥沢から少し上った森林限界地点(1285m)でシールを剥がす。先行していたガイドツアーの皆さんは先に降りて行き、我々はもう少し上がった所から石跳川に連続する斜面を選び、お待ちかねのパウダーランを堪能する。斜面はパック気味で少し重めの雪だが、3月としては上出来なパウダーランで一気に石跳川まで下降する。どうせ月山山頂は悪天候で登頂など見込み無く、中途半端で何となく物足りない1日だったが、今からはようやくロングコースが歩けそうで期待が持てる。
|
|
|
圧雪車を改造した雪上車(10人乗り) |
|
姥沢上部から石跳川へのパウダーラン |
|
|
|
|
今季では最後のパウダー? |
|
快適なクルージングば続く |
|
|
|
|
|
|
石跳川を流してネイチャーセンターへ |
|
雪不足には無縁の月山? |
|
|
|
|
月山 志津〜姥沢〜石跳川周辺 MAP
|
|