|
|
|
粟畑から障子岳に至る稜線 |
|
山頂直下の斜面は左一部のブッシュ帯を通過 |
|
|
|
|
出合川対岸の以東岳方面 |
|
山頂から粟畑・天狗の角力取山方面を振り返る |
|
|
|
|
|
|
ようやく辿りついた障子岳 |
|
紫ナデ方面の下降はちょっと厄介な尾根 |
|
|
|
残念ながら以東岳山頂方面は雲に覆われて見えないが、北側の大桧原山から赤見堂岳方面に続く長い稜線が見える。山頂では缶ビールなど開けてゆっくりしたい所だが、今回は持ち合わせも無いのでデジカメでパチパチやると、後は速やかに紫ナデを目掛けて下降コースを下りて行く。東面の雪庇を警戒して急な尾根を下りて行くが、下から見るのとは違って西面は薮がらみとなり、厄介な斜面を慎重に下りて行く。決して快適とは言えないが、急斜面でなぎ落ちる東斜面は実に迫力があり、この場に立った人間でないと満喫できない充実感がある。
ここから見る紫ナデから大桧原山に至る稜線は意外と長く、さらに続く赤見堂岳〜石見堂岳、そして最北の鍋森山までは、山スキーではスケールの大きなロングツアーコースとなるだろう。最近メジャーとなったパウダースキーとか、エクストリーム系の急峻なルンゼ滑降など、スキーもより専門性が高まった感がある。しかし、やはり山スキーの王道はスケールの大きなロングスキーツアーではないかとも思う。
|
|
|
|
|
|
|
紫ナデから大桧原山へ続く稜線 |
|
障子岳の東面スラブが切れ落ちて緊張感有り
|
|
|
|
|
|
|
障子岳からの下降コースを振り返る |
|
障子岳の中先沢(中央)を滑った山スキーがいるとは・・・ |
|
|
|
山頂からはシールを付けたままで下降し、最低鞍部からは尾根も広くなって傾斜も落ちてくる。紫ナデまでは多少のアップダウンを繰り返し、のんびりムードで最後の緩やかな斜面を登りき切る。ピークに立って後ろを振り返ると、急峻な障子岳東面の壁が眩しく輝き、何者も近づけ難い厳しい風格を感じる。しかし、この東面の中先沢を3年前の4月のこの時期に滑った方がいるから驚いてしまう。今の状態なら沢はブロック雪崩れの走路で、最後の急峻なノドの部分は雪面が切れて岩が露出している。残念ながら自分の出番ではなく、見るだけで十分満足なコースに思えた。
昨月の同時期、紫ナデで風雪に捕まり、ツェルトを被りながらガタガタと震えていた時とは別世界で、天候も持ちこたえてくれて感謝の1日となった。缶ビールを持ってこなかったのは失敗だったが、何時ものハイオク梅酒を取り出してグビグビやる。ここならスノーモービルの騒音に邪魔される事も無く、一人でご機嫌気分満喫の世界に浸る事が出来た。
|
|
|
|
|
|
|
紫ナデでは赤見堂岳方面を眺めて一人宴会 |
|
いつかはこの稜線を全て走破したい気分 |
|
|
|
|
|
|
何時まで眺めても素晴らしい風貌 |
|
対岸には竜ヶ岳の姿 |
|
|
|
紫ナデでようやくシールを外して準備を整え、後は南俣を目指してお楽しみの時がやってくる。夏道コースは狭く雪庇が入り組んで崩壊が始まり、とてもまともな下降ルートにはならない。昨年と同様に1196mピークから左の尾根を通過し、シール無しで多少のアップダウンを繰り返して目標の1165mピークに立つ。
ここから先は今日のご褒美となる素晴らしい斜面。昨年も滑っているが、標高差550mあまりの連続したブナ林のツリーランが続き、一気に南俣まで滑り降りる豪快な斜面が待っている。コースは広くてほぼ連続しており、まるで天然のスキー場といっても差し支えないだろう。雪は適度にザラメ化しており、予想以上に板が走って豪快かつ快適なクルージング。これが1〜2月頃だったら素晴らしいパウダー斜面となっているだろう。月山の姥沢下のパウダー斜面と比べてもはるかにスケールが大きく、南東北ではこれほどの規模のツリーランコースは見たことが無い。勝手ですが、仮称「マンモスの鼻」と命名しておきます。 尾根が広いのでGPSをチラチラと見ながら一気に下降し、杉林を通過して南俣からは約30分ほどで駐車場に戻って終了した。
|
|
|
|
|
|
|
分ここまで天候が持ってくれたのは幸運 |
|
紫ナデ下から1165mピークを目指して降りて行く |
|
|
|
|
|
|
分多少のアップダウンを経て1165mピークへ |
|
ここからは高度差550mに及ツリーランが待っている |