朝日連峰 白太郎山 2013.02.10
雪は軽く快適な登高
山 域 |
朝日連峰 白太郎山 (1002m) |
山行日時 |
2013年2月10日(日) |
天 候 |
曇り |
メンバー |
単独 |
行 程 |
8:48徳網〜11:45白太郎山〜13:20徳網 (登り 3時間) |
【概要】
白太郎山は初めて訪れる山だが、山スキーヤーには特に人気の高いエリアとして承知していた。正月の日に一度は訪れたものの、降りしきる雪と風雪にモチベーションは上がらず、何もせずスゴスゴと戻ってしまった。
今日は曇り空ながら回復傾向の1日となりそうで、先月のお返しをしてやろうと思って自宅を出発した。朝は除雪作業を済ましてからの為出発が遅れ、登山口の徳網に到着した頃には8:30AMを既に回っていた。到着してみると先行者の車が1台あり、挨拶をした後身支度を整えてすぐ後を追った。
出発地点は民家から100m程戻った平らな杉の植林地で、除雪の雪壁が切れたようなポイントで難なくクリアーし、民家の裏を回りこむようにして急な斜面にジグを切って行く。雪は膝下位だが雪は軽く、1ヶ月ぶりのラッセルも余り苦にはならない。
先行者のTさんとラッセルをバトンタッチしながら尾根に上がり、後は広くなったブナの疎林帯を進んで行くと汗が出てくる。今日は雪まじりながら風は余りなく、フリースを脱いだ位がちょうど良く、たまに太陽が顔を出す様でパウダースキーにはベストコンデションと思われた。
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植林地を抜けると広い斜面。 |
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深めのラッセルも余り苦にならない |
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霧氷の美しさも良い |
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朝日らしい雪庇の出来 |
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斜面の右側を進んで行くと右手に雪庇の有る尾根筋となり、標高700m付近になると一旦尾根をトラバース気味に進み、山頂へと続く尾根を忠実に辿って行く。晴れていれば対岸の秀麗な徳網山や、袖朝日に続く男性的な尾根が望めただろう。でも、樹木に花が咲いた様な霧氷も美しく、中々ムードもあって山スキーヤーにとっては嬉しいコースだ。
ラッセルを交代しながら進んでゆくと次第に視界は開け、真っ白い雪のドームの山頂に辿り着いた。期待したピラミダルな祝瓶山や大朝日岳を除くことは出来なかったが、何度も通ってもよさそうな山なのでこの次の機会にしよう。
ランチタイムの後遅れて登ってきたTさんに先行して山頂を後にし、トラバース気味に下りて行って尾根上を降りて行く。ちょっと樹間が狭くてターンのタイミングが取りづらかったが、まもなく慣れると広い斜面をめがけてショートターンでパウダーを蹴散らして行く。低い標高の割りには恵まれた雪質で、エッジでパウダーを切り刻んでゆく様なフィーリングが心地良い。
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トップを交換しながら山頂へ |
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山頂近くの尾根を行く |
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山頂は雪のドーム |
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実に快適そうなTさん |
300m位降りると下から数人の声が聞こえたが、その姿は赤いジャケットを着込んだハンターだった。下の沢筋から勢子が兎を上部斜面に追い上げ、上で待ち構える3人のハンターが仕留めるという布陣だが、よく見るとそのうちの一人は以外にも若い女性の姿だった。どうやら今日のNHKのクローズアップ現代に登場した方の様で、射撃を任される位なので経験者なのだろう。
後半の広い斜面も積雪が深いが、今日のパウダーは板も浮いてよく走る。余り調子に乗らない程度にスピードをコントロールしながら降りて行くと、杉の植林地を通過してから間もなく出発点の民家の裏斜面に到着した。
比較的標高が低くて高度差も少ないが、飯豊・朝日連峰には付き物の長いアプローチも全く無く、厳冬期に気軽に遊べそうな山は貴重でもある。今度は快晴の日を選んで再トライしてみよう。
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板もよく走りスピードに乗ります |
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兎を待ち受ける女性ハンターさん |
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