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だまし地蔵直下の斜面はまだ雪が豊富 |
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地蔵岳の後ろに飯豊山が姿を現す |
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雪も豊富な本社ノ沢は期待が出来る |
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狭い地蔵沢を下降して大又沢へ |
地蔵岳で一本とった後は躊躇無く地蔵沢を下降し、狭くて急な小沢をを400mほど下降すると大又沢に降り立った。上流側のS字ゴルジュ付近には多量のブロックが堆積し、暖冬とは言いながら自然の猛威を見せ付けられる感じがする。大又沢の下流側の雪渓は開いているがスノーブリッジがあり、右岸には急な雪壁が残っていてルートの選択に悩んだが、結局シール&アイゼンをセットして後者を選ぶ。
沢床から15m程の高さをトラバースするが傾斜が強く、ちょっと間違うと開いた釜にドボンしそうで緊張する。後は埋まった雪渓を降りて行くと間もなく本社ノ沢出合に辿り着いた。上部の斜面には西川パーティーのものと思われるトレースが残り、狭い出合の斜面を登って行くとやがて谷は広がり、真正面には雄大な東斜面が迫って山頂は遥か頭上に思えた。
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上流のS字ゴルジュは膨大なブロックの残骸 |
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大又沢徒渉点のトラバース |
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意外と広い大又沢を遡って高度を上げる |
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積雪量の豊富さは流石に飯豊連峰 |
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トラックの残る本社ノ沢を遡る |
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山頂への登路は右の東尾ジ |
1250m付近から東尾根を見ると開けた斜面が尾根上へ続き、その先は快適な尾根が山頂まで導いてくれる様で、案の定西川パーティーのものと思われるトレースも同じ方向へ向かっていた。適度な傾斜の斜面は登りやすくて上部は広く、1600m地点で尾根上に立つと本山小屋がマメ粒のように見えた。
右隣の大岩沢も面白そうだが山越えは絶望的で、トライするならば本山小屋一泊で登り返したほうが良さそうだ。ついでに桧山沢流域・実川流域辺りを探索するのも楽しそうで、気ままなスキー縦走を計画しても面白そうだ。暖冬の昨今では山スキーヤーには逆風の雰囲気もあるが、3月〜5月に掛けての飯豊連峰はむしろチャンスが訪れるかも知れない。
本山東尾根に上がってみると意外と広い斜面が山頂方面に続き、右手には宝珠山のピークに続くダイグラ尾根が眼下となり、次第に登高意欲が沸いて来て気分を良くする。大又沢の対岸には雪の豊富な地蔵沢の下降コースが確認できて、実に良く出来た山スキーコースだと感心してしまう。何時もは今頃石転び沢に入り浸りのマンネリパターンだが、まったく質の異なるコースは新鮮で、やはり山スキーは未知の世界に足を踏み出す時が楽しい。
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適度な斜面は登り易いコース |
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地蔵岳山頂からの下降ルートは右の地蔵沢 |
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東尾根から初めて本山小屋が伺える |
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大又沢を俯瞰する |
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ダイグラ尾根方面 |
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本山小屋は登山者で賑わっている様子 |
上部の尾根は狭くなって本社ノ沢側の斜面を斜上し、下降コースの右股を確認しながらひたすら本山小屋を目指して高度を上げる。何処と無く人の声がしたと思ったら本山小屋を通過する登山者で、ここで始めて連休の日々の雰囲気を味わう。最後の斜面は何時もながらくたびれるが、ゆっくりジグを切りながら進んで行くと本山小屋に到着した。
小屋には管理人さんの他3名の登山者がくつろいでいて、のんびりとした雰囲気が漂って思わず馴染んでしまう。何時もはセコセコした山行ばかりだが、やはりこの時期は小屋で仲間とダレルのも悪くは無い。しかし、宴会山行というのもあるが過去と違って今や非難続出で、小屋では常に紳士的態度が求められるところが少し辛い。
薄曇だが天候は安定しているので下降の不安は無く、一休みした後最後のおにぎりを押し込んでから準備を整え、傾斜の緩い大斜面を右俣目指して躊躇無く降りて行く。上部斜面は所々新雪が残って滑りが鈍るが、次第に斜度は急になって来るとショートターンで刻み、スノーボールを落としながらスキーを廻して下降して行く。30度位の斜面は適度な傾斜で滑り易く、次第に斜面が狭まって来て二俣にたどり着く。右俣には4日前の西川パーティーのものと思われるトラックが乱舞し、本社ノ沢では楽しそうな雰囲気が満ち溢れていた。
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大日岳・牛首岳方面 |
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大又沢は意外に広い斜面が続く |
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登路となった東尾根への斜面 |
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二俣出合手間でブロックが出てくる |
二俣から下になるとダラダラの滑りとなり、滑りの悪い新雪を通過して降りて行くと間もなく大又沢となる。地蔵岳への登り返し返しは右の小玉川倉沢も良さそうだったが、地蔵岳直下の藪こぎでもさせられると困るので却下し、往路の地蔵沢目指し手を再び徒渉に取り掛かる。急運雪壁のトラバースは勘弁してもらい、スキーのトレースの残るスノーブリッジを通過して地蔵沢を登り返す。
しかし最後の400mの登り返しはやはり辛いもので、いきなりスピードダウンして小休止ばかり。狭い沢筋は何か鬱陶しくて中々進まず、横にジグを切ってしのいで地蔵岳下の斜面で小休止とする。振り返ると飯豊山は相変わらず穏やかな様子で、登り終えた後のスケール感はなお大きい。
地蔵岳直下の斜面をスキーで降りて行くと間もなく雪渓が途切れ、後は板を担いでトボトボと歩いて行くとザンゲ坂となり、更にダラダラ下って行くと大日杉に到着した。3月以降天候不良でまともな山行は出来なかったが、天候にも恵まれたこの日は会心の山行で、今日はやって来て良かったと一人嬉しくなった。
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大又沢の終点付近 |
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大又沢左岸(下流に向かって左側)はまだ雪も豊富 |
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イワウチワ |
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?・・・・ |
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飯豊山 本社ノ沢周辺 MAP |