西吾妻山スキーツアー
人形石付近から西吾妻山方面を望む。
【期日】 平成14年2月14日(日)
【メンバー】坂野、荒井
【天候】 風雪のち曇り
【行程】
2月14日(日)白布温泉9:30〜天元台第3リフト10:45〜梵天岩11:30〜西吾妻小屋
12:15〜12:50人形石14:00〜第3リフト14:30〜白布温泉15:15
【概要】
昨年の2月に引き続き2度目の吾妻山スキーツアー。昨年は猛吹雪の吹き荒れる中、西吾妻小屋を目指したつもりが、コンパスを読み間違えると言うまったく初歩的なミスで、反対側の藤十烽フ方向に進んでしまい、気が付いたときには東大巓野付近と言う失態を演じてしまった。今回は慎重派の荒井君の同行を得てリターンマッチという訳で天元台にやってきた。
前日の夜更かしの為出発が遅れてしまい、白布温泉に着いたのが9:30。ほとんどのスキー客も天元台に上がってしまい、ロープウェイの中はガラガラという状態。山屋らしい人影も見当たらず、どうやら我々が最終のお客らしい。リフト券を3枚買い求め第3リフトまで急ぐ。天候は風雪で300mくらいの視界があるものの、第3リフトより上は視界が悪い。リフトを降りてコンパスで南の方向を確認し、トド松地帯の上部を目指してジグザグ登高を繰り返しながら進むと、15分ほどで広い稜線に出る。すると3人のパーティが降りてきて我々とすれちがう。稜線に出てみると周りはまったく広く、強い北西の風にトレースはかき消されて頼りはコンパスと自分の感だけが頼りとなる。時々視界が晴れて西吾妻山方面が見えるが、風は益々強くなり、すぐ視界は消える。南の方向に進路を取るとまもなく梵天岩にたどり着き一安心する。
北西の風が益々強くなり、視界は50m程で前方の目印は無く、地図に従って南西の方向にゆるい斜面を右にトラバースしながら西吾妻小屋を目指す。すると突然視界が晴れて300mほど右方向に西吾妻小屋の屋根が見える。小屋の中には先行パーティ5人がいて昼食をとっている最中だったが、そのうちの1人は若女平から天元台二下降すると言う。やがて15人ほどの大集団が押しかけてきた。こんな天気のよくない日にどこから来たのかと思い聞いてみると、グランデコスキー場から上がってきた一行らしい。彼らは実に規則正しく、リーダーの指示によく従い昼食の時間も無駄が無い。私には解らなかったが、荒井君はそのリーダーがYMCAの深野さんとすぐ気がついて、挨拶をする。どうやら無名山塾のツアーらしく、多くの生徒さんを抱えかなり繁盛している様子だった。
西吾妻山を目指して全員が西吾妻小屋を出る。小屋を出ると視界が広がり、西吾妻山が目前に見えてみんなで頂上を目指してスキーを走らせる。やがて大きな集団は頂上から南の方向に下って、グランデコスキー場の方向に姿を消していった。西吾妻山の頂上に着いたころから天候も回復してきて、梵天岩、人形石方面まで視界が開け、初めて吾妻連峰の全体像が理解できた。こうなると目指すルートは一目瞭然で、一気にスキーを走らせたい気分になる。途中で樹氷の写真を撮りながら、まわりの情景を思い切り満喫し、広大な樹氷原を快適なペースで飛ばしてゆく。
ようやく太陽が顔を覗かせる。この先は広大な樹氷原が広がる。
梵天岩を通りすぎ、ここから一気に人形石を目指して北北東の方向にスキーを走らと天候は回復しだし、広くそして緩やかな吾妻山特有の大雪原が広がってくる。右前方に藤十焉A東大巓、昭元山、と視界は広がる。人形石に着いて初めての休息を取ると、スキー場方面の視界が開け置玉盆地が見渡せるようになった。ここからは天元台に向かって下降するのみだが、視界が悪いとルートが解りずらく、昨年は30分ほど時間をロスした所だ。西の方向に中大巓の深い雪の斜面をトラバースしながら降りてゆくと、第3リフトの終点にたどり着く。
人形石付近から西吾妻山方面を望む
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