 |
|
 |
山頂付近は強風 |
|
遥かなる北月山コースを目指してスタート |
|
小屋で風をよけて小休止の後やや登り返し、1758.4mピークを巻いて滑り込むと前方には広大な弥陀ヶ原が出現し、まるで地平線を行くような月山特有の世界となる。このなんとも形容しがたい光景は感動的だが、ただ距離感がつかめないので登り返しがし心配になってくる。尾根の西側はすっかりブッシュが露出しており、膨大な積雪量を誇る東面の大雪城をはまったく異なっている。あとは雪はすっかり柔らかくなって滑り易く、ショートターンを刻みながら至福のひと時を過ごす。
このまま何処までも降りて行きたいところだが、12:00を過ぎた頃なので残念ながら御田原参篭所で登り返しと決める。(1450m付近)再び山頂の強風との挌闘は勘弁して欲しいものだが、おにぎりを1個押し込んで再び山頂を目指して歩き出す。1時間ほど歩いて行くと佛生池小屋に戻ったが、そこには10名のパーティーは小休止していた。そのメンバーとは毎週のように活動する西川山岳会の皆さんで、柴田氏からは嬉しい同行のお誘いを受ける。勿論断る理由などなく、この先はすっかりお世話になって終点の北月山荘を目指して行く。
|
 |
|
 |
オモワシ原方面も魅力のコース? |
|
山頂からはあっという間に距離を稼ぐ |
|
|
|
 |
|
 |
西川山岳会パーティーに拾われてお世話になる |
|
3羽のイヌワシが頭上を旋回する |
|
|
|
佛生池小屋を出発すると間もなく、兎でも追っているのだろうか、頭上には3羽のイヌワシと見られる大きな鳥が旋回していた。全国でも5〜600羽しか生息していないと言われる絶滅危惧種だが、3羽も揃っているとなると極めて珍しいと思われる。食物連鎖の頂点に立つイヌワシの存在は、素晴らしい大自然が残っている証でも有り、それだけ大事に保護する必要があると言える。
ザラメ質の雪は板も良く走り、パーティーの足並みも揃っている様でペースも良く、多少の登り返しも殆ど苦にしない様にして先を行く。ディアミールのシャフトが折れる災難にあった柴田氏だが、なんちゃってテレマーカースタイルでもまったく動じずどんどん先頭を行く。三角峰下の斜面でいったん雪が途切れるが、左からブッシュを越えると雪が繋がり、結局鶴間池キャンプ場まではスキーで快適に降りる事が出来た。
|
 |
|
 |
gamou氏の跡を追う |
|
何処までも続くロングコース |
|
|
|
こんなラッキーな日もめったになく、思いもかけずこのコースを完走出来た喜びは大きい。これでようやく月山のメジャーコースはほぼトレースした事になり、地元?山スキーヤーとしては1つケジメが付いた思いもする。しかしまだアプローチの困難な尾根筋もあり、マイナーコースマニアとしてはまだその余地は残っている気もする。また、厳冬期でも好天を摘めば山頂に立つ事も不可能ではないし、まだまだ遊び方はいろいろ有るだろう。まあ、へそ曲がりな山スキーヤーの独り言ですが・・・。
|
|
|
|
 |
|
 |
快適ザラメは板も良く走る |
|
月山山頂は遥かに遠くへ・・・ |
|
|
|
 |
|
 |
三角峰下の疎林帯を下る |
|
終点の北月山荘で温泉へ |