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大きなクロベの木を通過 |
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東ノ田代から沢筋を詰めて行く |
オオシラビソの樹林帯の中にはクロベの木も混在し、中には幹周りが8m近くも有りそうな大クロベの姿も有った。西吾妻辺りにも見られる光景だが、何時も月山や朝日連峰で見慣れた光景とは異なり、何となく新鮮な気がして興味深い。山頂方面は視界が無くて風も強そうだが、寒さは感じられずそれ程暑くも無く、余り汗ばむ事も無いので殆ど休み無しで高度を上げて行く。
間もなくすると上部から5人パーティーが降りて来た。前日からテント泊の先行パーティーだが、熊沢田代から先の強風に難儀して山頂を諦めて下降してきた様だった。ラッセルのお礼を言いながらその先を目指したが、もし七入からのラッセルだったら結構くたびれただろう。
熊沢田代へ続く沢筋の斜面を通過して行くと青空が広がり、無木立の斜面を登りきると前方に始めて燧ヶ岳の山頂方面が見渡せた。先行パーティーのラッセルも終点となり、登るにつれてラッセルもやや深くなるが、標高差がある割には傾斜が緩くて登り易く、くるぶし位のラッセルも結構心地よい。
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次第に青空が姿を現す |
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先行パーティーのトレースはやがて終点 |
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軽いラッセルで尾根上を目指す |
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ようやく燧ヶ岳の山頂が姿を現す |
熊沢田代から視界が利いて山頂方面が姿を現すと、何となく力が付いた様に思えて快調に進んで行き、再びオオシラビソの斜面を通過して山頂直下の斜面に辿り着く。しかし、靴の高さまでのラッセルになると急に疲れを感じてしまい、トップを交代しながら右側の尾根筋を目指してジグを切って行く。
雪煙を上げていた山頂にも次第に青空が広がり、風も納まってきてピークハントには最適な日となる。月山辺りだったら森林限界は1300m位だが、2000mを越える辺りでもオオシラビソが残っている。右から尾根の潅木帯を越えて行くと右側は切れ落ち、その先には柴安グラの北面が鋭く見える。
そのままブッシュ混じりの尾根を辿って行くと歩き難くなり、左の雪壁をトラバース気味に進んで行くとアイスバーンが登場し、スキーアイゼンをセットして越えて行き、そのまま辿ると間もなく山頂だった。しかし、本当の山頂は10m高いその先の柴安グラで、その間には50m程落ちた鞍部となっている。この先は岩稜でスキーなど使えるはずも無く、今日は2346mのマナイタグラを山頂とした。
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東ノ田代方面を振り返る |
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熊沢田代を通過 |
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山頂下の斜面は次第にラッセルが深くなる |
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熊沢田代方面を振り返る |
17年前の同じ時期に七入から同じコースを登ったが、その当時に苦労した様な記憶は無い。しかし、今日は先行パーティーのラッセルに助けられたとはいえ、標高差も有るので結構くたびれてしまった。山頂からはちょうど視界が広がって360度のパノラマ模様となり、仙台くんだりからやって来た甲斐も有ったなと満足する。
山頂からの斜面はモナカでは無いがやや重めのパウダーで、板は廻し難いがロングターンを描いて降りて行く。下からは後続のボーダー・スキーヤーが6名程上がって来た。直下の北斜面を降りて行くと樹林帯のパウダーとなり、ショートターンを決めて飛ばして行くと調子も上がる。
その後の緩斜面はオオシラビソの林を流して行き、途中で推進滑降を交えながら道路沿いの斜面を降りて行く。最後のショートカットコースはザラメ模様となり、慎重に降りて行くと車道歩きとなって七入に帰着した。
七入からの燧ヶ岳はまだ遠い為か意外とお客さんは少ない様で、意外と静かな山行だったのも嬉しい。御池まで車が入ればこの周辺は多くのスキーヤーで賑わうだろう。、
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山頂直下のクラスト斜面でスキーアイゼンをセット |
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燧ヶ岳山頂から尾瀬沼方面 |
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隣の柴安グラのピークはここより10m程高い |
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燧ヶ岳山頂から尾瀬沼方面 |
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山頂直下北面の斜面を下降 |
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意外と重いパウダーでスキーを廻しにくい |
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山頂を振り返ると6人位のスキーヤーの姿 |
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東ノ田代けは快適な斜面を下降く |
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東ノ田代から山頂方面を見上げる |
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東ノ田代から山頂方面を見上げる |