鳥海山 祓川コース
氷の薬師付近下部からの斜面
【期日】 平成13年5月26日(日)
【メンバー】 柴田 坂野 荒井
【天候】曇り
【温泉】猿倉温泉
【行程】5月26日祓川駐車場発8:15〜七ツ釜避難小屋9:30〜七高山11:15ー12:00〜祓川駐 車場13:00
【概要】
今シーズンの山スキーの締め括りとして、昨年に続き鳥海山を選んだが、今回は昨年頂上からに下ろした祓川コースが実に快適なコースに見えたために、柴田氏に加え荒井君とともにやってきた。昨年と比べかなり雪が少ないはずなのだが、実際に来てみるとスキーには十分な雪の量で、全く心配することはない。むしろコースとしては頂上直下まで雪壁が連続しているので、すっきりしていて楽しい滑降が楽しめそうだ。5月の飯豊、入門内沢と比べると傾斜も緩やかで広大な斜面なので、気分的にはかなり楽でのんびりとした山行といえそうだ。
昨夜は何時まで宴会をやっていたのか記憶にないが、駐車場に設営したテントを予定どおりにたたんで出発。昨夜の雨もすっかり上がり、ガスも少しずつ上がって来て晴れ間が覗くようになり、コンディションとしては先ず先ずという所か。駐車場には3パーティーほどが残っていたが、我々は毎度のごとくしんがりを務める役割なのでのんびりと出発する。
祓川ヒュッテ裏の快適な木道を歩く
祓川ヒュッテ裏手の大きく美しい地糖にかかる木道をわたり終えると、我々を頂上へと導いてくれる雪壁が連続する。急な斜面をトラバースしながらジグザグに高度を稼ぎながら登ると、次第に上部のガスが切れてきて全体のルートが確認できるようになる。よく見ると多くの先行パーティーが七高山を目指し、黙々とスキーを走らせている様子が見える。途中で3パーティーほどを追い越して七釜避難小屋に到着する。なるほど鳥海山を代表する有名ルートらしく、豊富な残雪と雄大な斜面が連続するコースは、山スキーファンにとってたまらない魅力のようで、眼下の広大な斜面に満足感も十分味わえる。七釜避難小屋は狭いながらも造りもしっかりしており、こぎれいでなかなか快適そうだ。
氷の薬師方面を望む 七釜避難小屋上部付近を登る
小休止の後はゆるく広大な斜面が続き、上部の狭い急斜面を左上しながら上部斜面に入ると少しずつ傾斜がましてきて、七高山の方向に左上しながら高度を稼いでゆく。少しアイスバーン気味でシールが滑るが、スキーをしっかり雪の斜面に当てると快適に登ることができる。七高山まではガスがかかった広大で急な斜面が続き、ただもくもくと登って行くがこの登りは長く感じる。突然上部から人の声が聞こえてきて、まもなくすると七高山の頂上直下にたどり行いた。着いてみると既に12〜3人ほどの登山者がスキーの滑降準備に取り掛かっており、まるでスキー場のリフト終了地点にいる雰囲気だった。
缶ビールを2本飲み干してから、七高山のピストンの後滑降準備に取り掛かり、ガスのかかった急な広い斜面を降り始める。上部は固い斜面が続き、エッジをよく効かせながらスピードを押さえ気味にターンを繰り返す。氷の薬師付近で斜面が狭まるが、ここから視界が開けてきて下降ルートの全貌が確認できるようになる。この先は傾斜が落ちてきて広い斜面となって、大スロープがえんえんと祓川ヒュッテの終了点まで連続し、傾斜、長さ共に申し分の無い滑降が楽しめるコースである。なにしろ斜面が広いので、各自思い思いのコースを描きながら春スキーの醍醐味を満喫することができ、実に心地が良い。あっという間に祓川ヒュッテに到着し、今期最期の山スキーは終了となる。
七つ釜避難小屋上部付近の斜面 中間部の大斜面