北蔵王 笹雁新道〜北雁戸山敗退 2006.02




沢筋は狭いがまあ快適。



 山 域  北蔵王 北雁戸山 (1484.6m) 
 山行日時  2006年2月26日(日) 
 天 候  風雪のち雨
 メンバー  単独
 行 程  笹谷一の湯駐車場7:20〜1320m地点10:00 10:20〜駐車場10:55

 今日は午後からは確実に雨になると解っていたが、午前中の早い時間帯なら何とかなりそうなので最も近場の北蔵王に出かけた。昨年の11月ツボ足で北雁戸山に登った時このコースを歩いているが、比較的歩きやすく快適なのでスキーでも良いコースと思っていた。しかし残念ながら途中で悪天候につかまってしまい、途中リタイアとなってしまった。今回は気温が上がって上部はアイスバーンになってしまったが、もう少し早い時期ならもう一回訪れて見たいコース。

【2月26日】

 笹谷の一の湯駐車場に到着してみると湿った空気で、今にも雨が降ってきそうな雰囲気だった。しかし上部はガスで見えないが風も無く、往復4時間くらいだら何とかなりそうに思えた。雨が降ってきたら途中ギブアップも有りと決めて出発する。

 スタートして高速道路の下をくぐって林道を上がってゆくと、昨日のものと思われるスノーシューの跡。林道の終点までは20分ほどで到着し、その先は路肩が崩壊した荒れた林道跡が続いている。この先に砂防ダムが3つ有り、その建設のために切られた道路が放置されている。途中一箇所はデブリの斜面をトラバースする為板を脱いで越えてゆく。スノーシューの後はここからUターンしている。8:30頃になると左隣のセントメリースキー場から音楽が聞こえ、上部のリフトも動き出した様だ。10m程の滝を左に見てから砂防ダムを2つ下に確認し、しばらく進むと3つ目の砂防ダムが行く手を阻み、再び板を脱いで左岸から越してゆく。

 
荒れた林道が砂防ダムまで続く パウダーの時期だったらご機嫌
 
 砂防ダムから先は登山道を離れて沢筋を辿り、良く締まって登りやすい狭い斜面を上がって行く。あまり蔵王名物の藪も無いので登りやすく、そのまま上に導かれるようにしてガスの出てきた上部を目指す。1000m地点で雁戸山に至る登山道の右斜面に上がると、その先はすっかり視界不良をなって上部は見えない。登って行くとすっきりした斜面が続き、下りの滑降に期待が持てそうだった。最近は気温が上がってしまった為にアイスバーンとなり、しっかりとスキーアイゼン効かせながらジグを切って登って行く。150m程上って行くと昨日の物と思われるスキーのトラックが有り、一旦下降して再び登り返している様だった。おそらくセントメリースキー場から上がって来た人の模様。尾根上に出ると視界は殆ど利かず、念のためGPSを取り出して進路を確認し所々赤布を付けて行く。

 1300mを越えると急激に風が強まり、湿った雪が顔面に張り付いて次第に先が見えにくくなる。ゴーグルを持ってこなかったのを悔やんだが、風は強まり次第に前進がきつくなって来る。どうやら悪天候に捕まったらしく、濡れてまでがんばる気も無いのでここから下降とする。下降は登山道沿いに降りて行くが判然とせず、GPS頼りの下降となる。50m間隔表示の画面では微妙な判断が難しく、先ほどの快適斜面を誤ってしまったようだ。唐松林の斜面を降りて行き、50m程左にトラバースして斜面に戻る。晴れていれば快適な斜面だが、アイスバーン混じりの斜面で視界が効かないと楽しみは半減。
 
 1000地点mで再び沢に入り、後は狭いながらもやっとスキーらしい滑りで一気に下る。砂防ダムまではあっという間に到着し、後は適度な傾斜の林道をどんどん飛ばして駐車場に戻った。

 
北蔵王 笹雁新道〜雁戸山 MAP