|
|
|
馬場平から見る障子岳方面 |
|
1327mピークから障子岳に至る主稜線 |
|
|
|
馬場平を過ぎて1210m地点を通過すると小さなうアップダウンが有り、その先は主稜線に続くややクラストした広い雪原となる。1327mの主稜線上に立つと今度は遠く西面の出合川流域の山並みが目に飛び込んでくる。朝日連峰の北の盟主のような以東岳が奥に鎮座し、そこから北に茶畑へと続く白くて長い尾根が延びている。昨年の5月にスキーで歩いた尾根だが、大鳥集落から以東岳にいたるコースは流石にはるか彼方に思えた。
南には大桧原山〜紫ナデ〜障子岳にいたる尾根が続くが、これもアップダウンを繰り返して遥か遠く結構厳しそうだ。この赤見堂岳周辺は北・西・南の大パノラマに囲われ、他所の山域では決して味わえない素晴らしさが有る。しかもこの恩恵に預かれる者はまず山スキーヤーだけで、誰もいない空間を独占できる贅沢は何よりもに素晴らしい。
この先の赤見堂岳への雄大な主稜線が連なっているが、ここまで来るとまるで頂上に吸い寄せられるようにしてただひたすら前進する。出合側流域からの風は流石に冷たいが、うるさいシュカブラも無く吹き溜まりのパウダーも心地よい。緩やかな斜面を斜上して行くとそこは見覚えの有る山頂だった。
|
|
|
|
|
|
|
赤見堂岳へ最後の斜面を行く |
|
赤見堂岳山頂から西側の大桧原山(左)と以東岳(中央の奥) |
|
|
|
赤見堂岳から石見堂岳方面に滑ってみる |
|
赤見堂の山頂中っかのや硬い斜面を降りて行く |
|
|
|
山頂でシールを剥がし、ハイオク梅酒のボトルを取り出してゴクッと鳴らすと体に染み渡る。簡単なランチタイムを終了して滑降の準備にに取り掛かっていると、遠く馬場平方面に何人かの人影が見えた。おそらく遅れて出発した西川山岳会パーティーとすぐ想像がついたが、今から赤見堂岳〜石見堂岳を周遊するとなると少し大変そうにも思えた。
当初山頂からは右回りの石見堂岳周遊を考えていたが、メンバーから今回3回目の石見堂下りは勘弁して欲しいと泣きが入り、未練はあったものの往路を引き返して馬場平を下る事にする。スタートすると山頂はややクラストしているがまもなくパウダーとなり、スキー場のような緩いノントラック斜面に思い思いのシュプールを描いて行く。今日は寒気が残って気温が低く、板は良く走って緩斜面でも十分パウダーを満喫できる。
多少の登り返しはあるがそのまま難なく通過し、馬場平に到着するとランチタイム中の西川山岳会の皆さん6名に出会った。皆さん必持の自然水を御所望中の様子で、これから馬力アップして赤見堂岳を目指すようだった。お先に失礼して馬場平を通過するとその後はブナ林のツリーランコースとなり、ここからはパウダーランにはもってこいの尾根だった。途中から次第に雪が重くなってくるが、尾根の幅もあって適度な斜度が有り、多少のアップダウンを繰り返しながら快適に下りて行く。800m付近から次第に雪が腐ってくるが、慎重に狭い尾根上で慎重にスキーを回し、最後は斜めに板をずらして急な斜面を下る。やがて田んぼに出ると出発点の桧原はすぐだった。
※ なお、もしも今後この山域を目指す方へ。
今年は暖冬で朝日連峰でも雪は少なく、標高400mほどの尾根の取り付き点では雪解けが早く、4月に入れば尾根の末端はブッシュが露出すると思われます。快適に登下降することが出来るのは3月いっぱい位でしょう。
|
|
|
|
|
|
|
広赤見堂岳〜1327mピークへ |
|
赤見堂岳から1327mピークは快適パウダー |
|
|
|
1327mピーク付近から月山を望む |
|
比較的広い疎林は理想的なパウダーのツリーラン |