吾妻連峰 西吾妻山~若女平コース 2012.01.09




西吾妻山への斜面から中大巓を振り返る




 山 域  吾妻連峰 西吾妻山~若女平コース  2035m(西吾妻山) 
 山行日時  2012年 1月9日(月)  
 天 候  曇り    
 メンバー  単独
 行 程  天元台~西吾妻山~西吾妻小屋~若女平コース~天元台

 寒い日々が続いて米沢市内では大雪の様子だが、意外と天元台の第3リフトのトップに立つと意外と積雪は少なく、どうやら今年の年末は里雪型のようだ。実は、8日前に同じ若芽平コースを目論んでやって来たが、歩き始めて間もなくツリーホールが行く手を阻み、右に左に逃げているうちにシールが剝がれてしまった。

 シールのメンテナンスをやっていなかった天罰が下り、体も暖まらないうちに即退場というスキー人生の最短敗退記録を作ってしまった。まったく情けない有様だが、すっかり気が緩んで甘く見たのが間違いの元で反省。再びやってきたチャンスをうかがって再度天元台に向かった。

天元台第3リフトトップ9:45~西吾妻小屋11:06 11:36~若女平コース 沢コース~若女平付近12:30~痩せ尾根12:43~国道13:05~天元台13:20

 第3リフト終点を出発する時には気温も低く曇り空だが、視界は良好で主稜線はほぼ見通しが効き、風もあまり無いのでツアースキーとしては条件が良い。シールを貼って登り始めると先行者のトレースがあり、それに導かれながら樹林帯を登って行くとまもなく平坦になり、目の前には見事な樹氷原が広がった。

 西吾妻山方面は薄曇りでも以外と視界は良く、主稜線上には小さながらも樹氷原が広がって期待どうりの光景が広がる。前方には先行パーティのしっかりしたトレースが続き、梵天岩に一旦近づいてから西吾妻山の斜面を選んで後を追う。

 先行する3人パーティーの皆さんはツリーホールに難儀して右に左に進んでいたが、挨拶して先頭を譲ってもらいトップで先行させて頂く。間もなく山頂に到着するが、残念ながら磐梯山や猪苗代湖を見る事は出来なかった。山頂を踏んで西吾妻小屋を目指したがやや遠廻りして間もなく到着した。
 
   
          雪不足でツリーホールがあちこち                  薄日も刺して来て視界も意外と良好
  
中大巓を振り返る                              西吾妻山山頂へ続く樹氷郡

 小屋に先行者の姿はなくひっそりとしていたが、間もなく先ほどの3人パーティーの皆さんが到着する。何か殺風景な2Fに上がって早めのランチタイムとし、カップラーメンをとミルクティを作って体を温める。久しぶりの山行なので小屋でゆっくりするのも良いが、なんとなく気持ちが先行して落ち着かない。

 計画では西大顛まで足を延ばして東斜面を1本決めたい所だが、帰ってから実家の周りの除雪が待っているので諦めた。途中の樹氷原を歩くのもお気に入りなのだが、今度来たときには二十日平の周遊コースでも辿って繋げるのも悪くはない。今度いつ来れるか分からないが。

 一緒の皆さんも若芽平コースを目指すようだが、お先に小屋を出てさっそく下降に取り掛かる。最近沢コースは滑った事がないので小沢を目指すとそこにはしっかりしたトレースが有った。後で分かったが前日に下ったRさんパーティーのもので、ツリーホールに悩まされることなくどんどん下降して行く。

 昨日はツリーホールに悩まされて大変なご苦労があった様だが、今日はすっかり楽をさせて頂いて思いきりパウダーを満喫する。おかげ様でラッキーな1日でした。

  
 
西吾妻小屋は人影はなし               若女平コースを目指して下降開始
 
 シーズン初めでうまくタイミングが取れずにコースアウトもするが、ポケロケならでのクィックターンを駆使して降りて行くと、標高1680m付近から早くもトラバースに入って若芽平を目指す。雪質の良さでは南東北でNo1だろうが、今日は快適にスプレーを飛ばしてスキーが走る。

 若芽平で1本取るつもりでいたがポイントを見過ごしてしまい、そのままノンストップでどんどん下降して行く。ブッシュもあまりうるさくないコースが続き、しばらくすると名物の痩せ尾根に差し掛かる。しかし雪庇がまだ出来ていないので拍子抜けしたようで緊張感がまるでない。

 やや鬱陶しい唐松の樹林帯を抜けると杉林に代わり、最後のいやらしいトラバースの急斜面を通過して国道に抜け出る。10ヵ月ぶりの山スキーにしては出来は良い方だったが、何か歩き足りないような気もした。
 
  
快適なツリーランが続く若女平コース上部                   樹林帯では板が良く走る

  
痩せ尾根にはまだ雪庇がない                       最後のトラバース斜面を下降