月山  姥ヶ岳〜姥沢〜姥ヶ岳 2010.12



姥沢のリフト下駅




 山 域  姥ヶ岳 (1669.7m) 
 山行日時  2010年12月5日(日)   
 天 候  風雪   1.0℃ (山頂) 
 メンバー  単独
 行 程  ネイチャーセンター入り口6:14〜姥沢リフト下駅7:35〜姥ヶ岳8:51〜ネイチャーセンター入り口10:30  GPS積算距離 13.6km 標高差 960m


 何となく分かってはいましたが、この時期の月山がこんなに雪不足とは意外だった。先週の土曜日あたりは好天に恵まれ、タイムリーに訪れたスキーヤーは幸せ者?せっかく降った雪もあっという前に溶け出した様で、おまけの雨が降ってしまってはどうにもならない雰囲気。

  一旦冬型の気圧配置になるが寒気の流入は伴わず、南からの暖かい空気に押されて勢力は弱く、期待したような積雪量にはならないのだろう。しかし、今日はせっかくの好天の兆しに期待を寄せ、何時ものように早朝出発で志津を目指した。
 
【概要】

 
志津に到着してみると駐車場はフリーパス状態で、工事現場をそのまま通過してネイチャーセンター分岐にたどり着く。その先のバリケードは簡単に移動ができ、200m程入った所にU字溝入れ替え工事の現場が有った。でも、工事の邪魔になりそうな気もしたので戻り、ネイチャーセンター入り口に駐車して身支度を調える。

 出発する頃になるとようやく明るくなり始め、工事現場先からの道路をシール走行で歩き出す。今日も一番乗りだが、昨日の物と思われるトレースがあり、殆どラッセルなしで後を追ってゆく。その先のショートカットの電柱下は最近灌木が刈り払われ、以前に増して快適&スムーズ。十分な積雪量が有れば、岐路はミニコースとなって下りも楽だ。

 1時間ほどして姥沢に到着するが姥ヶ岳方面の山頂は見えず、風は弱いが周りは雲に覆われてどんよりとした雰囲気。汗こそかかないが、何か春山を思わせる様な気温の高さだ。


ショーカットで登りはラクチン 姥沢周辺は予想外に雪が少ない

 姥沢を通過するとその先には新しいトレースがあり、どうやらテント泊まりの意外な先行者の様だった。リフト下駅で小休止した後にリフト下斜面のトレースを追い、ジグを切りながら先行者の後に続く。しかし、最近は殆ど山歩きもしていないので、どうしても息は上がり気味で長続きがしない。

 気温はやや高くて風もあまりないが、リフトの中間点を過ぎる辺りからようやく冬の気配となる。視界がやや鈍ってきた頃に5人の先行者の姿が有り、リフト上駅で追いついて挨拶をする。首都圏方面からのお客様の様で、行き先は同じく姥ヶ岳のようだった。

 姥ヶ岳への斜面はやや風が強くなって視界が悪く、ブッシュが埋まりきらない中途半端な斜面だが、ただ上を目指してやや堅い斜面にシールを効かせる。山頂近くになるとGPSを取り出し、殆どホワイトアウトの中を山頂に辿り着く。視界の殆ど効かない山頂など余り楽しくもないが、山頂に立たないと気が済まないのが何時もの癖。

 山頂に立てばシールは付けっぱなしで即下降に取りかかる。ホワイトアウトの中で思わずバランスを崩してしまい、途中でコケそうになりながらリフト上駅に戻る。

リフト下の斜面には先行者のトレース 先行するお客様の後を追う
リフト上駅もこの通りの雪 ファーストトラック?は頂き
 
 シールを外して下降して行くが堅いバーンで積もった雪はやや重め
。しかし、トップが引っかかる程でもないので慣れれば何とかなる。それでもスピードの感覚が鈍いらしくコースアウトしまい、途中で立ち止まりながらも初滑りを楽しむ事が出来た。

 途中でスキーヤー二人と出会ったが、よく見ると昨年に石見堂や村山葉山で同行したAさんとOさんの2人。半年ぶりの常連メンバーと再会するのも嬉しく、立ち話に今年もよろしくと言い残して先に降りて行く。久しぶりのスキーはやはり切れが悪く、ターンのタイミングが今一つなのは仕方なしか。

 一滑りを終えてリフト下駅でノンビリしていると、これまた常連客のTさんが後を追って降りてきた。下からは西川山岳会の柴田さんが登ってきて、今度の正月山行などの話に及んで盛り上がる。二人は共にやる気まんまんで上がって行ったが、今日は雑用もあるのですぐ下降に取りかかる。

 姥沢から下るとその後10人位のスキーヤーがやって来て、今時の月山もずいぶんメジャーになったもんだと感心する。ただ、姥沢を下降し始めた頃になると青空が広がりだし、皮肉な事に志津にたどり着く頃のは天候が回復し、もう少し辛抱して登り返せば良かったと後悔もした。

堅いバーン上の雪はやや重い 林道の電柱下は最近伐採されて快適なコース