朝日連峰 大井沢川周辺(南俣)尾根継続 2010.02.


    

      朝日連峰 大井沢川流域 マンモスの鼻(仮称) 

     

 山 域  朝日連峰 大井沢川流域 尾根継続 (1100mまで) 
 山行日時  2008年2月7日(日)
 天 候  曇り
 メンバー  単独 
 行 程  大井沢ゆったり館7:45〜南俣8:37〜某尾根取り付点9:02〜850m地点より下降〜林道10:32〜マンモスの鼻取り付き11:06〜稜線上1100m12:45〜取り付き点林道〜大井沢ゆったり館13:50

 
【概要】
このコースは4年前の4月に南俣から障子ヶ岳を目指した時、余りの険しい尾根に撤退を余儀なくされて下降路に使った。しかし、滑ってみると思いもよらぬ広く快適な尾根で、意外にも下降は快適なツリーランだった。ただ、残念ながら時期的には遅すぎた様で、快適なパウダーランとはいかずやや不満が残った。

3回目はこの尾根を目標にしてわざわざ1月に訪れたが、これが深い雪でスキーはまったく走らず、同行者にはえらい不評を買ってしまった。今度こそと期待はしていたが、こんなマイナーなコースとなると意外と訪れるチャンスも無く、ようやく天候不良で湯殿山と姥ヶ岳を諦めこの日、志津の駐車場からUターンして大井沢にやって来た。、



天候は風雪も収まってまずまずの曇り模様となり、大井沢ゆったり館の駐車場で再び身支度を整え、静まり返った大井沢の集落を出発して南俣方面を目指す。気温はやや低めで堅い雪の層があり、5cm位の新雪を進むのには何の苦労も無くスムーズ。途中までワカンの跡があったがその先は人が通った気配は無く、南股の橋を通過して行くと広い杉の植林地になる。

大井沢川に沿って行くとやがて左手に堰堤が現れ、小休止の後は杉の植林地におおよその見当をつけて尾根の取り付きを目指す。上部は余り視界が無くやや分かり難い地形で、地図を取り出すのを怠ったのはそもそもの誤り。そのまま植林地を登ってゆくとカラマツの林が出てきて、その先は雪庇混じりのブナの2次林の尾根が続いている。

堅いバーンの上に新雪が5cm位で殆どラッセルの苦労は無く、快調に高度を上げてゆくと尾根は広くなる。しかし、845m辺りを過ぎた辺りからジャンクションとなり、その先は旧で痩せた尾根が続いて登路を塞いでいた。ここで初めて1本手前の尾根に取り付いたことに気が付く。アイゼン&ピッケルがないと通過は難しく、左の上クビレ沢のトラバースも絶望的で、さっさと諦めてシールを剥がして下降に取り掛かる。途中で二俣に別れた尾根はやや狭いが快適で、パウダー混じりの斜面をつないで林道に舞い戻る。
 

南俣への橋を通過する 杉の植林地から御rの取り付きへ

ブナの2次林の斜面を登る (間違えて結局下降) 上り返しの尾根は狭く急な杉の植林地

林道を300mほど戻って左手の堰堤を通過し、今度こそは上クビレ沢の橋を通過してから杉の樹林帯に入り、狭くて急峻な小尾根に取り付いて細かくジグを切って行く。底が堅いのでキックを入れながらシールを効かせ、緩やかな植林地斜面に出てからはただ黙々と進む。視界が開けてくると雪庇の尾根から先はやがてブナ林となり、見覚えの有る広い斜面が広がる。
尾根全体のブナ林を伐採したらそのままスキー場になりそうな斜面で、標高差約500mの疎林帯は雪の状態が良ければ素晴らしいパウダーコースに違いない。

1100mの尾根上に辿り着くと視界が広がり、ブナ林の奥には赤見堂岳の山頂が姿を現し、左手には障子ヶ岳の急峻な壁が見える。小休止の後はツリーランのロングコースが待っており、早速身支度を整えて下降に取り掛かる。稜線上の斜面は傾斜が緩くいが、堅いバーンの上の雪は板も良く走る。ロングターンで勢いをつけてからやや急な斜面に入り、ショートターンを交えて快適な疎林帯を降りて行く。

底が堅いのはやや不満だが、深雪過ぎて板が滑らなかった2年前と比べれば幸いというか?広い尾根を一気に下って降りて行くと進路を誤ってしまい、GPSで現在位置を確認して元のトレースに戻る。最後のやや鬱陶しい杉の植林地を通過して林道に戻り、後は推進滑降で流して大井沢ゆtったり館を目指す。


この尾根は標高が低くて南面に位置している為、賞味期間は1月末〜2月末と短いだろう。気温が低くて適度な新雪が降った日なら快適で、むしろ少し吹雪いている様な日が良いかも知れない。しかし、一本のおまけがついて結果は良しとしておこう。
カラ松の尾根からブナの疎林帯へ 上部は快適なブナの疎林帯
稜線上から紫ナデ方面を見上げる 障子ヶ岳山容はガスの中
赤見堂のピークが姿を現す 一気に尾根を下って南俣へ
 

朝日連峰 障子岳周辺 MAP