船形連峰 蛇ヶ岳 2006.02




三光の宮から下は激パウダーのツリーラン。



 山 域  船形連峰 升沢コース〜蛇ヶ岳 (1400m) 
 山行日時  2006年2月12日(日) 
 天 候  風雪 山頂での気温 -11.0℃ 
 メンバー  荒井 坂野
 行 程  内水面水産試験場〜三光の宮〜蛇ヶ岳〜三光の宮〜内水面水産試験場

 今日は昨日の好天とはうって違って西高東低のいつものパターン模様。悪天候を嫌ったお気軽な太平洋側の船形連邦だったが、実際は寒くて強風の吹き荒れる風雪まみれの1日だった。当初目的の船形山の山頂は諦めて昨年の同時期と殆ど同じコースとなってしまい、なんとなく消化不良の内容で行程はイマイチだったが、三光の宮から下部の激パウダーのツリーランはそれなりに楽しめた。

2月12日 内水面水産試験場7:20〜三光の宮8:40〜蛇ヶ岳10:20〜三光の宮11:45〜内水面水産試験場14:20

【2月12日】
  升沢コース出発点の内水面水産試験場に到着してみると、以外にもこんな悪天候でも既に先行者がいた。どうやら単独のスキーヤーの様だが、昨日の物と思われるトレースに沿ってブナ林の尾根を上がっている。今日は何時になく寒気が厳しい様で、雪は軽いが風が強くて所々吹き溜まりとなり、所々膝下ラッセルを交えながら船形特有の広くてのっぺりした尾根を行く。ワカンかスノーシューのトレースがしっかりついているが、まもなく途切れてしまって先行者のスキーのトレースのみとなる。28番のツアー標識からしばら順序どうりにつながっているが、地吹雪で視界不良となると時々見失ってしまう。しかし登るにつれ風雪が強まり、先行者のトレースも所々消えているような状態。

 しばらくすると先行者の姿が見え一旦追いつき、挨拶してトップを譲ってもらいラッセルを替わる。三光の宮までのコースはなだらかな斜面をトラバースし、その後尾根に取付くが外し尾根の様な地形で解りにくい。今日は次第に天候が安定してくるだろうと言う見込みは見事に外れ、益々風雪は強まって来るばかりでしかも寒い。所々膝下のラッセルを交えながら進んで三光の宮で小休止したが、この調子では船形山の山頂は無理と判断し、単独のスキーヤーの方と同じ蛇ヶ岳を目指す事に変更する。

 昨年のコースは忠実に登山道どうりにトラバースしたが、今回は尾根どうしにコースを取って蛇ヶ岳を目指す。ブナ林から無立木の斜面をつめると潅木帯に入り、ここから右にトラバースして尾根を廻り込んで狭くて急な小沢を登る。視界が利かず山頂方向ははっきりしないので、左の少し緩い斜面にコースを取って高度を上げて行く。廻りを良く確認すると左岸は急斜面で上部に雪庇が張り出し、沢の内部も雪が深くて雪崩れてもおかしくない雰囲気だった。蛇ヶ岳直下の斜面は地吹雪模様で、下から一気に上り詰めて蛇ヶ岳の山頂に立つ。

  
 
 
船形山のブナ林を行く 三光の宮付近15番の標識 地吹雪模様の蛇ヶ岳山頂
 
 地吹雪模様の山頂に長居は無用なので、到着するとすぐ下降の準備に取り掛かる。視界が殆ど利かず風雪まみれとなると、ちょっとの油断で下降方向を誤ってしまうので要注意だ。やはり50mも降りるとコースに自信がなくなり、立ち止まって地図、コンパス、で確認する。GPSを取り出して位置を確認しようとするが、50mごとの等高線しか表示出来ないレジェンドでは、小さな沢筋の判別が出来ず以外に当てにならない。まだGPSを使い慣れていないので、微妙な所ではまだすっかり信用する事が出来ない様だ。このまま沢を下降すればいづれ登山道に合流するので、GPSと睨めっこをしながら下降して行くと見覚えの有るトラバースコースに行き当たった。

山頂から狭い沢に入り下降する 膝下までの雪で滑りはイマイチ 下部も沢通しの下降
 
  三光の宮へは若干下り気味にトラバースし、小さな沢を越えてさらに平坦なコースを行くと元来たコースに合流する。ここまで同行していた単独のスキーヤーは上部のコースを取ったらしく、その後我々とは別行動となって下って行った。三光の宮で小休止するが風雪まみれで休んだ気がせず、テルモスのお茶を飲んだだけですぐに下降開始。しかしこの先の下りはトレースも標識も見当たらず、緩い傾斜の広い尾根は方向がわかりにくく、GPSで時々方向修正をしながら下って行く。激パウダーのツリーランといきたい所だが、膝下までの深雪にはファットスキーでもスピードが足りず、所々登りの歩き交じりで以外に時間ばかりが過ぎてゆく。 

 しかし1000m付近からは傾斜も増してきてスピードに乗り、見事なブナ林の広い尾根のツリーランを楽しめる。さすがにファットスキーの恩恵は大きく、深いパウダーを蹴散らして滑る快感は実に気分がよい。しかしあまり調子に乗っていると、相方が途中の急斜面で雪崩を誘発してしまう。幅10m、長さ15m位の規模なので斜滑降で簡単に逃れられたが、昨日に比べ気温が5℃以上も下がっている事から、どこも雪崩れの起き易い雪質のようだ。その後はあっという間の滑りで出発点の水産試験場に到着した。

 なお、今年1月に升沢コースから入った女性の方が行方知れずとなり、残念ながらまだ発見されていない様だ。このコースはこの時期荒れると方向を見失いやすく、山頂方面を目指すのであれば地図、コンパス、高度計、あるいはGPSなどの準備は怠らないようにしたい。

 
三光の宮から下部の尾根は解りにくい 次第に激パウダーのツリーラン
トラバース斜面で雪崩を誘発 登山口までは快適なパウダースキーの世界

 
船形連邦 升沢コース〜蛇ヶ岳