月山  姥ヶ岳東斜面 2008.12




月山山頂を目指してクラストした斜面をシールで登る




 山 域  月山 姥ヶ岳東斜面 (1979.5m)
 山行日時  2008年12月20日(土)   
 天 候  晴れ  3℃ (姥ヶ岳) 
 メンバー  蒲生 上野 坂野
 行 程  志津7:23〜姥沢8:46〜リフト上駅10:09〜紫灯森10:55〜姥ヶ岳東斜面1っ1本目終了〜姥ヶ岳13:00〜姥沢14:04〜志津14:25  標高差 960m  


 今シーズンは4年前と同様な雪不足の様で、全国的にも山スキーはあまりパッとしない様子。今シーズン2度目の月山という山スキーヤーに聞いても、富山・長野・新潟方面は寂しい様で、遠路はるばるやって来るのもそれなりの訳ありと言う雰囲気がある。
 しかし、ここ月山だけは暖冬など無縁の様子で、姥沢下のツリーランコースはまだ早いが、姥沢から上部では藪斜面は殆ど姿を消して眩い斜面が広がっている。今回3度目の月山行はぜひパウダースキーで決めるべく、何時ものように6時半に志津の駐車場に到着した。
 
【概要】

 
志津に着いてみるとなんとなく眠気が襲ってきてうとうとしていると、左隣にぴったり車を寄せる人がいたが、誰かと思えば西川山岳会の上野さん。続いて蒲生さんが到着して急遽混成パーティーとなり、早速身支度を整えて共に姥沢を目指して出発する。後で新潟ナンバーの車が2台到着したが、その中の2人の山スキーヤーは昨年の11月に一緒に月山の山頂に立った新潟R会の方だった。

 駐車場から見る湯殿山の南面は朝日に照らされ、いつでもいらっしゃいとお誘いを受けている様だ。昨日は雨だったと思ったら新雪が10〜15cm位降り積もっており、これは意外なパウダースキーの1日となりそうで嬉しい予感。先行する新潟2人の山スキーヤーの後を追って電柱下の斜面にシールを効かせ、直線道路に出る所でトップを交代して姥沢に到着する。姥沢は意外と風は無くてどこまでも青空が広がり、姥ヶ岳はもちろん月山山頂も近づいて見え、山頂到達などはいとも簡単そうに思えてくる。

姥沢からの湯殿山 紫灯森方面へトラバース
トラバースを終了すると品倉尾根が眼下に 紫灯森では結構風が強い

 リフトの下駅で蒲生さん・上野さんの到着を待って小休止し、まもなく先行していった2人の山スキーやーの後を追ってリフト下のトレースを辿る。しかし、スタートは良かったものの途中でガックリきてしまう。どうやらシャリバテの様でパンをかじり、結局はくたびれ模様のラストで上駅に到着する。気温はやや高い位だが姥ヶ岳の山頂方面は雪煙が上がり、東斜面に吹き溜まったパウダーの斜面になればコンデションは期待できそうだ。先行する山スキーヤーは月山山頂には見向きもせず、東斜面狙いで姥ヶ岳を目指して上っていった。

 山頂狙いの我々は何時のトラバースコースを辿ってどんどん先を行き、コルに上がって北側の品倉尾根を見下ろすと眼下には素晴らしい光景が広がる。下界の雪不足にも拘らず月山全域は厳冬期の雰囲気で、どこの斜面の素晴らしいパウダーコースに見えてしまう。コルからはレインクラストした斜面にシールを効かせ、スキーアイゼンを持っていない事を後悔しながら紫灯森に到着する。しかし、この先は急に風が強まって斜面はクラスト気味となっており、山頂を狙うかどうかの選択に迫られる。蒲生さん・上野さんの2人は装備が整っているが自分はアイゼンも無く、結局強風とアイスバーンの性にしておいでUターンし、姥ヶ岳を目掛けてジグを切って登り始める。クラスストした斜面は敬遠して左から大きく回り込み、北側のピークに立ってお待ちかねの滑降に取り掛かる。

蒲生さんが先行して東斜面を滑る 安定した蒲生さんの滑りはやはりベテラン
後を追って東斜面を降りて行く 上野さんのショートターンも絶好調

 ピークには我々の他には山スキーヤーが一人だけで、やがて姥ヶ岳へ向かった後は誰も手を付けていないパウダー斜面が残っている。風は強いもののあまり寒さを感じることも無く、シールを剥がすと蒲生さんがトップで降りて行く。ややパックされた斜面の様だがパウダーの感触は十分で、今シーズンは5度の目のスキーだけあって滑りは快調で、安定したフォームがベテランの力を物語っている様で、もう少し深い新雪なら自由自在に浮いるいる事でしょう。

 続いて上野さんが続いてショートターンを刻んで行くが、これがジルベレッタ&革製登山靴とは思えない様な滑りで、一気に下まで滑り込んで満足なご様子。自分でもかつではカンダハー(知っている方はかなりの古株ですが)&革靴でウェーデルン(今は死語なのか?)やってましたが、パウダー斜面では滑った事が無いので見入ってしまいました。山スキーの基本は何といってもバランスの良さなので、かつて重いザックを背負って鍛錬した方には適いません。

 自分もノンストップで降りてみるとさすがに息が上がり、普段使わない筋肉には適度な刺激になって心地良い。160mの落差だが遊ぶにはちょうど良い斜面で、2〜3本滑りたくなるのは誰でも同じで元気が出そうだ。しかし、いったん腰を下ろしてしまうとダレてしまうは中高年の性で、缶ビールなど開けてしまうととたんに時間空間が飛んでしまう。

思い切って新雪を蹴散らしてみる なかなかいける感触です
見上げる東斜面は大きく感じる やや遊び疲れて帰路に着く

 元気な新潟の皆さんは既に3回上り返した様で、我々も今度は左手のノントラック斜面を残して姥ヶ岳へ登り返す。姥ヶ岳付近は風が強いがあまり寒気は感じず、シールを剥がすと直ぐ滑降に取り掛かる。山頂の雪庇をかわして50mほど下がった斜面からスタートすると、これが以外に雪の付きが良い斜面で感触が良く、やや重いパウダーを思いっきり蹴散らしでショートターンで降りて行くのは実に快適だ。少しわざとらしくスプレーを飛ばしたけれでも、普段は先を急ぐばかりの雑な滑り専門の反省でもあった。実に快適。

 遅れて降りてきた蒲生さんを交えて姥ヶ岳を見上げると、雪煙が流れる山頂は緊張感が感じられて素晴らしく、あまりにも出来すぎた位の1日に感謝したい気分。2本滑っただけでもうご馳走様だったが、お隣の女性ボーダーはますます元気で、我々などとは違って再び山頂を目指して行った。すっかりダレてしまった我々はもうお帰り支度で、楽な最短距離をトラバースして下駅に向かい、後はやや深いリフト下のパウダー斜面を下って降りて行く。
 
 もう志津に下る車道は既に高速道路の状態で、途中で鬱陶しい電柱下斜面を適度に誤魔かして降りて行き、姥沢からは20分位で志津の駐車場に到着した。今年は暖冬模様でむしろ月山・鳥海山などは思わぬ拾い物が有りそうで、厳冬期でもそれなりのスキーが出来ればなお興味深々。


※自分の画像は失敗作で蒲生さん・上野さんの画像を掲載させて頂きました。

  


月山 志津〜姥沢〜姥ヶ岳東斜面周辺 MAP